硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

夜に届く玉章(タマズサ)

早朝 山道で見掛ける「カラスウリ」の花

白いベールの付いた 花飾りのようだ

 

新聞の読書投稿欄で「カラスウリ」の花が 一番美しいのは

『午後7時半』とあった

ご夫婦で 何度か足を運んだ上の 結論のようだった

朝見ても充分美しいのに 更に美しくなるなら

是非 見てみたい

 

朝 散歩しながら 蕾のある場所を確認

地域と時期で 変わるけれど

夜 7時15分に 懐中電灯とチーをお供に出発した

 

満月に近くても 木々と山に遮られ

路面には 月の光が届かない

街灯が有る区域を抜けると 前方は闇だ

[チーのお供がないと 怖くて歩けない]

 

 

懐中電灯の 眩しい光の中に

白く浮かび上がる「カラスウリ」の 満開の花

[カラスウリの別名は 玉章又は玉梓]

 

星形の花弁の先から 放出された細い糸が

更に細かく枝分かれして 広がっている

[玉章:①美しい詩文]

 

蕾から絡むことなく きちんと開花する不思議

闇夜に浮かぶ 霞のような純白の花弁

これが一番美しい姿というのに 

私も共感した

 

日暮れて咲くのは 夜行性の蛾を引き寄せる為

この闇の中でも 蛾には識別できるようだ

私は匂いを 感じ取れなかったが

本来は 甘い匂いがするらしい

 

 

秋に実から種を取って 庭に植えてみよう

細長い蕾の先から 少しづつ開花する様子を

来夏 日の入りから 夜の帳が降りるまで

庭でじっくり観察出来たら

きっと 感動ものだ