硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

萌える春

4月も中旬に差し掛かり 桜の見頃は 過ぎてしまった 花の短い命を惜しむように 桜の周りで忙しない 蜂の羽音が 聞こえる 新しい命を 育む活動が始まるのは やはり 春が相応しい 『タンポポと菜の花の種』 枯れ木に花を咲かせたのは 花咲か爺さん 枯れ木に新…

白ではなく緑だった

ここ1~2ヶ月前からだろうか 目の調子が悪いと 思い始めたのは 目視検査という 眼を使う仕事の上に 帰宅してからは 「はてなブログ」等のSNS 三昧 眼を しっかり休めなかったからだろうか 眼鏡のレンズに 僅かな汚れが付いた時のように 左目に 曇りのよう…

母とは なんと悲しいものか

その日 投稿記事の参考にしようと 本棚から 一冊の本を抜き出した ページをめくっていたら 新聞の切り抜きが 挟んであった 朝日新聞「声」に 掲載されたものだろう 私の目にも バス停からしょんぼりと引き返す 母親の姿が浮かび 切ない話だと 思った 何故こ…

過疎地域

夫宛に 母校の小学校から一通の封書が届いた 小学校卒業証書授与式の ご案内だった 毎年卒業50周年に当たるOBに 送られるようで 同期会の案内も 添付されていた 在校生直筆のお手紙も 同封されていて 子供の書いたお手紙を 久しぶり読んだ 一生懸命に考えた…

落ち葉が消えて 春

午前5時半に家を出た 週末の「祠参り」 往路の途中までは まだ暗く懐中電灯が必要だ 今日は菜の花をお供えしてみようと 園芸バサミを持参して 歩いていた 暗い中 花を探して気が付いた 『道路が綺麗になっている』 先週まで道の左右にあった 帯状に延びる …

春だなぁ

梅の開花も 盛りを過ぎたら 菜の花やミモザが 咲き誇り 先日はモンシロチョウを 見かけた 『春だなぁ』 枯れ葉に埋もれた地面から 繋がれた 「ウバユリ」の生命 瑞々しい新芽が顔を覗かせる 『春だなぁ』 [種が落ちた後のウバユリ↑] [ウバユリの新芽 / 夏の…

だから幸せ

チーの朝散歩 夜明けを迎えるのが好きだ 山際は蜜柑色 その上は光を帯びた空色が広がる そのグラデーションが 美しい 何が起きても 夜は明ける 街に出掛けた帰り道 夕暮れの空が観えた 山際は葡萄色 その上は薄墨を流した空色に紺藍色が続く やがて 濃藍色に…

勝負の行方は鼻歌で決まる!  by AI

「ちょっと うるさいんよ 黙っといてくれん?」 出勤の支度をしていた時 テレビを観ていた夫に 言われた 「はぁ?」 私は言われた意味が 分からなかった 大声を出した訳でもなく 話し掛けてもいない 「テレビの邪魔して無いけど?」 「独り言が 多すぎるんよ…

雑草と言う勿れ

例年よりも 暖かな週末 好天にも恵まれて 郊外に出掛ける 車やバイクが 国道に 列をなす 今が盛りと咲き誇る花々を 見に行くのだろう 人が植え付け 世話をする花は綺麗だ 大きく開花した花は 色も鮮やかで 芳香もあり 大勢の人を惹き付ける 魅力を持つ 鳥や…

カラオケに行った

去年の春から 夫が風呂で歌を歌い始めた 防水機能のあるスピーカーを購入して スマホからBluetoothを 飛ばす 曲と一緒に歌えば 上手く聞こえるせいか 好きな曲を次々に 流している 本人は実に 気持ち良さそうだ 部屋まで聞こえる歌声は お世辞にも 上手いと…

小さな縁(エニシ)

意識していなかったのに いつの間にか家の中で その存在を 認めた生き物がいる 一つは 名前の分からない植物 『Googleレンズもお手上げの草 』 休みに日に 義母の見守りに出掛ける夫は 庭の花を 摘んで帰る 黄色い待宵草 空色の紫陽花 純白のノースポール 紅…

前世占い

「何で流しの横に コップ置くん?」 対面キッチンの シンクに居た夫から 声を掛けられた 「コップは壊れやすいから 別にするの」 リビングでブログを読んでいた私は 画面から目を離さないまま 答えた 私は ガラスコップや陶器のカップは 流し台や洗い桶に置…

祠参り

日が暮れるのは 遅くなったと感じるが 夜は未だに 明けにくい 大寒なのに寒さが弱い 夜明け前 朝霧の濃い山道を チーと一緒に進む 月と星が隠れて 暗い道 乳白色の懐中電灯の光は 周囲を確認し難く いつもと違う道行きに 思える 闇の中に佇む 山城跡地の祠 …

ヘバーデン結節

昔弾いていた アコースティックギターを クローゼットから 引っ張り出して 去年の夏から 弾き始めた 金属弦を押さえる 左手の指先に 固いタコが 出来る頃には 手書きの歌本の 懐かしい曲を 楽しく歌えるように なっていた しかし 何度も弾くうちに感じる違和…

お天道様が空に居ないと 地上は暗い 月の光は淡く優しいけれど 朧気で心細い 灯りが失われると 魔物が現れそうで怖い 闇の中で 光と影を楽しむ遊びがある 中国で 紀元前200年頃の伝説に登場した「影戯」 日本では 江戸時代「指影絵」「手影絵」と 文献にある…

2023年の締めくくり

2023年も 残り一日となった 年内最後は どんな記事にしようかと思いながら 投稿した記事を 振り返ってみた 今年からやり始めて 今も継続している事がある 一つは「アコースティック ギター」 此方は 新年の記事に回して もう一つの「山城跡地の祠参り」で 20…

カメが手を擦り足をする

終業時間 5分前 仕事に目処をつけ ちょっと気が緩み始めた その時 「★△♯∞⚂↺☆ー!」 背後から 甲高い叫び声 驚いて振り向くと 「来た来た」「居る居る」 「来た来た」「居る居る」 Sさんが 椅子から立ち上がり オルゴールの 回転バレリーナ人形のように くるく…

スキスキスキスキー

朝 外で洗濯物を干していたら 突然 声がした 「スキ スキ スキ スキー」 Wow めっちゃ嬉しくなって 「私もスキ スキ スキ スキ スキー」 と返すと もう一度 「スキ スキ スキ スキー」 庭のエゴノキから 高く澄んだ声が 応じる すっかり葉を落として 枝だけ…

過疎地にやって来た パン屋さん

土曜日に 歯医者に行った その日が治療最終日で 歯のクリーニングを終えた後 口内を簡単に診た先生は 私の地元の話題を 振ってきた 「○○にパン屋さんが オープンしたようですね」 ○○は 地域資源活用施設として 田舎料理のレストランが あったのだが 利用者減…

『テトちゃうやろ!?』

ようやく冬らしい気温になり始めた 11月の下旬 室内が暖かくなり始める 職場のお昼前 「私ちゃん テトが肩に乗っとるよ」 後ろのデスクから 声を掛けられた 「!?(タイトル通り).....」 私は作業の手を止めて キャスター付きの椅子を 後のデスクに向けて ス…

お供えリクエスト

自宅の 程近い山の頂上付近に 安土桃山時代に落城した 山城跡地がある 今年の6月に 木々に囲まれた跡地の中に 祠が有ることを知ってから 愛犬チーの散歩がてら 週末にお参りを始めた 行く道すがら シキミと四季折々の花を調達し 秋には拾った栗を 時には 家…

早朝のチー散歩

週末のチー散歩は のんびりペース 日曜日は 山城跡地の祠にお参りするので 早朝まだ暗いうちに 家を出る 懐中電灯片手に 山道を歩く LED のライトは白く 切り裂くように 道を照らす 逆に周囲の影は 深くなる スポットライトで 煌めくのは 降りだした小雨 雨…

急いては事を仕損じる

去年の秋 私はマイナンバーカードを作った 切っ掛けは マイナーポイント欲しさだったが 正直 必要性をあまり感じていなかったので 気が付けば 締め切り最終日になっていて 慌ただしく ネットで登録申請をした 問題は本人の写真 居間の白っぽい壁を背景に 自…

人の恋路を邪魔する奴は

私は 古いお人形が好きなので よく ヤフオクやオンラインショップを見る たくさんのお人形達が 次々現れては消えていく たまに出てくる名品は まさに眼福 我が家のお人形さんは ただ今「満員御礼」状態なので 惹かれる娘がいても ポチっとクリックは禁止 「…

クサギの変容

チーの散歩で 山道を歩くと いろいろな花と出会う 金平糖みたいなウナギツカミ と 苦いセンブリ 可愛らしい蕾から 美しい花を ほんのひととき 咲かせる たとえ小さな花でも 人の視線を奪う 一番華やかな時期 この頃の祠の献花ノコンギク と 私を見下ろすセイ…

動く 木彫刻

朝日新聞の「ひと」欄で 若手木彫刻家の『大竹亮峯』さんが 紹介されていた 興味を注られたのは 彼が一年半かけて創作したという 水を与えると ゆっくり開花する 木彫刻の月下美人「月光」という作品 早速YouTubeで 拝見した 白い花の部分は 鹿角 作品を作る…

懐かしいCM

義母が観ているテレビ放送は いつもNHK だ 実母もそうだった 民放の番組は 出演者が早口で 何を言ったのか聞き取れない上 番組の途中でCM が入ると その前の内容を 忘れてしまうから困るという 『CM も面白いんだけどね』と 思ったものの はてさて 最近のCM …

早朝の吉報

運動音痴の私は 子供の頃から「運動会」が 大っっっっっ嫌い!! だった 学校を卒業して ようやく解放されると思ったが 悪夢はその後も 続いた 入社した会社でも レクリエーションの一環で 運動会があったのだ 転職後 しばらくは 安息の年月が続いた 悪夢は 家…

銀杏・飯

念願の「ぎんなん飯」を 作ってみました レシピを見ると 銀杏とお塩で 炊く シンプルなものと いろんな茸と銀杏を お醤油味にする 秋らしいものがある とりあえず 昆布を入れてシンプルな方にしてみた 一合炊きなので 塩と銀杏を控えたら ちょっと物足りない…

銀杏の難

チーの散歩コースで 毎年 銀杏がたくさん落ちる場所がある 見ているうち このまま腐らせるのも 何だか 勿体ないような気がして 20個位 拾って持ち帰った 以前 下処理されたものを 頂いたことはあった 紙封筒に入れて レンジで温め 殻を割り 塩をかけて食べた…