硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

潔癖さんとズボラさん

家の周囲に緑が多いと 虫が来る

それを目当てに 蜘蛛があちらこちらに網を張る

物干しの上と通り道は 邪魔になるので

さっさと棒で絡め取り 移動させている

❲朝靄がかかる朝のクモの巣は美しい❳

邪魔にはならないが ちょっと目障りな所に

巣を張る蜘蛛には 

地味な嫌がらせをして お引っ越しをして貰う

 

細い草を一つちぎって 巣に向かった投げる

それは 巣の下の方にふわりと引っ掛かり

震動を感じ取った主が 素早く近付く

罠に掛かった者が 獲物では無いと気が付くと

又 巣の真ん中に戻って行く

これを 二ヶ所の蜘蛛に

一日2~3度繰り返してみた

 

翌日 又 嫌がらせに向かうと

リビングの硝子戸近くにいた蜘蛛は

巣に引っ掛かっていた葉を 全て落とし

穴の空いていた場所も きちんと修復していた

「潔癖さん」

 

台所の窓近くにいた蜘蛛は

引っ掛かった葉は 全てそのまま残し

穴の空いていた場所も そのまんまの

「ズボラさん」

 

生き残れるのはきっと「潔癖さん」だろう

私はそう思った

 

しかし 昆虫の視覚は 人とは違う

葉を食べない者は 宙に浮く葉には頓着せずに

花や虫を 追い求める

 

葉を食べる者は 生きている葉を

嗅覚で探し当てる

人には不自然に見える葉っぱも

獲物捕獲の障害には ならないようだ

 

数日後 度重なる偽物攻撃に堪り兼ねたのか

二匹とも 私の計画通りに

巣を残して姿を消していた

 

「生き残る種は、最も強いものではない。

最も知的なものでもない。

それは、変化に最も適応したものである。」

「進化論」を唱えた ダーウィンの名言に頷く

 

「潔癖さん」と「ズボラさん」

夜 灯りの漏れる場所を選び

大きな巣を張る程 成長した

どちらも優秀な蜘蛛と言える 

 

 

追い出したのは 申し訳ない

だから 空の巣に願う

生き残れ 次世代にバトンを繋げられるように

 

 

※ 記事の途中で投稿してしまいました。

 そちらの「無題」の記事を削除しましたので

せっかくスター☆を付けて下さった皆様

ごめんなさい。