6月の初旬 孵化した蜘蛛の子供達を見つけた
思い思いに ゆっくり散って行くようだ
二日後には ほとんど旅立っていた
足を伸ばしても 1cm位の小さな蜘蛛達が 近場に巣を張る
フェンスや茂みが 子蜘蛛の格好な住宅になった
でも 風雨が強かった翌日には 何匹も巣ごと姿を消していた
「自然淘汰」 消えては現れ 彼等は少しずつ成長していく
朝陽が当たれば 虹色に輝くしなやかで 透明な糸
朝靄の深い朝は 小さなビーズ玉を連ねて現れる レース編みのような美しい蜘蛛の糸
美しさと裏腹に 餌食を捕らえ命を奪う 殺しの糸
此方も孤独な闘いが 始まっている
家の壁面には たくさん産卵されているのに 私はカマキリの孵化に遭遇したことがない
彼等は「動くもの(生き物)を捕らえて食べる」
空腹になれば共食いもする 孵化したらさっさと逃げるが勝ち
一度の産卵で 100~300匹の子カマキリが孵化する
そのうち大人になる確率は 4%といわれている
夏に出会う 大人のカマキリは 毎年繰り広げられる生存競争に勝ち残った 「ほんの一握りの勝利者」なのだ
梅雨が開ければ 厳しい日射しの 暑い夏がやって来る
草木が繁り 濃い影をおとす