硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

小さな丸い突起物

水曜日に かかりつけの皮膚科に行った 

友人の薦めで この医院に初めて足を運んだのは 

犬の散歩中 木の枝が顔に当たってかぶれた時だった

かぶれは処方された塗り薬で 直ぐに治癒した

 

2度目は 右足薬指に黒い爪が生えたまま半年過ぎ「指が腐る?」

慌てて受診すると 少々呆れ顔で検査後

「爪水虫でもないし 大丈夫 しばらく様子みて」 

時間が経つと ちゃんと普通の爪が生えてきた

 

明快な説明を 顔を見て話す それだけで安心できた

声のトーンも話のテンポも好感が持てる先生だ 

 

久しぶりの診察室 「おはようございます」と挨拶をして 椅子に座る 

初めてマスクをした先生と対面して

『前回(コロナの無い頃)から 3年以上経っているんだなぁ』 

『スポーツ刈りだったのに髪伸ばしてるし 』 感慨に耽っていると

先生は チラリとカルテを見た後 此方に向き直り

相手をからかう悪戯っ子のような目で 問うた

「今度は何?」 

私は直ぐに右を向いて 「今度はここ !」耳に近い左頬を指差して

「このイボを取りたいんです」 

先生は処置するものを確認すると 

「うちにはレーザーなんていう洒落たものは無いから 液体窒素で焼くしかないけど」

「それでお願いします」「じゃあ やろう」即決に即応 テンポ良いわ 

何だか似ている?凍った滴 

 

看護師さんが ペーパータオルで隠しているけど ジリジリ焼けるような音がする 

本当は焼くのではなく 凍結・壊死させているんだけどね 

「痛いけど我慢してね」言われる程 痛みは酷くなくて 

『虫歯の治療の方が痛い』『先生の顔が見られないのが痛いわ~』

考えているうちに終了した 

 

3週間位で かさぶたがポロリと取れるから 

その後は 日焼け止めの塗り忘れに気を付けるよう 言われた 

患部に傷薬も必要なく 洗顔もOK 費用は1,490円だった 

予想外は 帰りの車中でズキズキ痛みだした事 治療中よりよっぽど痛んだ 

その夜から 体液と血液が滲み出て 地味に治癒しつつあるようだ 

 

愛媛県鬼北町の「柚鬼媛」ユキヒメ╱毎年「鬼嫁コンテスト」が開催される

金曜日 職場の同僚が 自分と同じような場所に大きな傷パッドを貼っていたので 

どうしたのかと尋ねたら

「大きなイボが出来ててな 昨日嫁さんがハサミで切ったんよ」

その後は 流血の惨劇だったようで 明日皮膚科に行くとか

なんてワイルドな夫婦 !! イボ取り地蔵も真っ青やん

皆様も こんな派手な荒療治は止めて ちゃんと皮膚科に行きましょうね