古いお人形が大好きで 「気になるあの子」を ヤフオクやebay で我が家に永久ご招待
長い間に 招待客が団体様並みに増えてしまった
私の目の届く明るい場所は 既に定員オーバーとなり
あぶれた皆様は 同じ部屋の折戸の向こう側 日陰の身に甘んじている
暗いクローゼット部屋の洋タンスから 久しぶりに二体のお人形を出してみた
長い間 暗闇に閉じ込められていた「硝子の瞳」の少女は まるで骸のようだった
部屋の中で 向き合って撮影をしても 相手から「何も感じられない ....空っぽだ」
眠っているの?放置していた事を怒ってる? ちょっと焦った
低血圧の人を早朝に叩き起こしたら こんな感じ? ぼーっとしている...
衣装に合わせたウィッグ↑ 眉毛の色に合わせたウィッグ↑
今は庭に花は無いけれど 硬い表情の少女を外に連れ出した
お日様に当たり 風を感じる 夏を謳歌する蝉の声 近くに蜂の羽音
彼女達はゆっくりと目覚め始め「季節は夏」 そう感じているような表情に変わる
足を大怪我した子だけれど この屈託の無い笑顔に魅了される
「あ 外の世界だ」 ようやくお目覚めしたみたい
私は プロカメラマンになった気分で
「笑って~ いいね 可愛いよ」「こっち真っ直ぐ見て~ はい そのまま~」
シャッターをきりまくる
モデルさんは どんどん良いお顔になって 掲載画像の選定に苦労した
ジャーマン・ドール「アーモンド・マルセル 1894 DEP 」 名前は「ローズマリー」
ジャーマン・ドール「K & R カマー&ラインハルト」 この子の名前は「ガブリエル」
ドイツっ子は 皆 無邪気で明るくて 何より愛嬌がある
「楽しかった」 青い瞳が語りかける
ホントだね 短い時間だったけど 私も心が満たされた
これは「お人形愛好家」には 多分頷いてもらえるお話
夏定番の怪談ネタではありませんので 念のため