硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

消せない 留守録

最近は固定電話は一家に一台時代ではなくなったように思う。

若い世帯はスマホで充分のようだ。

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家の固定電話にかけてくるのは 親戚か近所の方くらいで使用頻度は低い。

困るのは「営業目的・無言電話」

こういう類いは 留守番電話にしておくと大抵直ぐに電話を切るので

此方の時間と手間が省ける。

ただ 今は録音メッセージがいっぱいで 留守電が使えなくて不便な状態。

消せないメッセージがいっぱいなのだ。

 

ボタンを押すと この春亡くなった母の声が聞ける。

たくさんあるのに内容は ほぼ一緒。 

冷凍のお弁当、季節の野菜等を送ったら

「お母さんです 今、荷物が届きました。良いものをありがとう。又電話します」

日中は仕事で留守なんだから 夕方こっちから電話するよと

発送した日に伝えてるのに 又忘れてる。

 

「あら?まだ着いとらんのかね 着いたら電話下さい」 

帰省の際 自宅に着く予想時間を言って帰るのに いつも電話してくるよね。

たまにイラッとして「電話代節約せんといかんやろ」 

つい声を荒らげた時もあった。ごめんよ。

携帯電話を渡して何度もかけ方を練習したのに 

固定電話まで歩くのが運動になるなんて言って 結局1回もかけて来なかった。

時々 留守録を聞いて親心の有り難さを今更ながら噛み締めてる。  

 

歳をとったせいだろう ふとした瞬間自分の声が母に似てると感じる時があるんだ。 

私は父親似なのに不思議だね。 

母のDNA が私の中にしっかり受け継がれてる事を嬉しく思うよ。