硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

早朝の吉報

運動音痴の私は 子供の頃から「運動会」が

大っっっっっ嫌い!! だった

学校を卒業して ようやく解放されると思ったが

悪夢はその後も 続いた

入社した会社でも レクリエーションの一環で

運動会があったのだ

転職後 しばらくは 安息の年月が続いた

 

悪夢は 家を建ててから始まった

この地域では 毎年10月の第2日曜日に

「町民大運動会」が 開催される

老若男女こぞって参加の 大イベント

地区別対抗戦で 応援にも熱が入る

 

種目は定番の「玉入れ」「綱引き」の他

ゲーム感覚の競技が 多い

参加すると それなりに楽しいし 

友人知人に再会できるのも 嬉しい

 

地域の親睦を図るには 必要なイベントだと思う

しかし 何故だろう

年齢を重ねる毎に 

イベント参加が 重荷になり始めた

コロナ自粛で 4年の空白期間が あったからだろうか

運動会の前日は 子供の頃のように 憂鬱

 

土曜日の夜 スマホで天気予報をチェック

午前6時から 小雨の予定だったが

翌早朝 カーテンを開けて外を見ても

路面は濡れていない

ガッカリしながら ノロノロと動き出す

 

しばらく経った 午前6時 

チャイム音の後

大音響の町内放送が 響き渡った

「本日の町民運動会は雨天の為 中止します」

 

「やったー!」

準備に奔走した皆様には 申し訳ないが

待っていた吉報に 私は小躍りした

 

 

とろとろと浅い眠りにつく私の耳に

心地好い雨音が 聴こえてきた