硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

お家にお帰り

今週のお題」の「怖い話」私が体験した不思議な話

時間はわからない 夜中に目を醒ました

でも 頭半分 後頭部は眠りに墜ちている状態で金縛りにあっていた

右側、腰の辺りに黒い人が やや前傾姿勢で座っていて 私の右腕を掴んでいた

影のように全身黒いのに 何故だかそれが「男」と直感した

霊に遭遇した場合「私は力になれません」とか「憑いていてこないで下さい」と言えばいいらしい

いやよく考えたら ここは私の家 おまけに安眠妨害されてるし....

段々腹がたってきた私は 「出ていけ❗」と大声で怒鳴る事にした 

大きく息を吸って~ いや....金縛りで 吸えない

「出ていけ❗」   これが....金縛りで 「へ フェ い へぇ....」 ヘロヘロだ

思うようにならない自分に腹が立つ 内心はキーー!!! ヒステリー状態で、意識不明 

再度目覚めた時には 金縛りは解けて 黒い人も居なくなっていた

起き上がって灯りを点けると 枕元の黒猫 朔夜が「眩しいわね💢」と不機嫌な顔

黒い人に掴まれていた腕は何の跡も無い 座って居た所も濡れたりしていない

一緒に寝ていた猫もノーリアクションだったし...「寝惚けたのかな?」そんな気になった

明るい朝になると 昨夜の事はもはや夢としか思えなくなった 

ベランダ側の遮光カーテンを勢いよく開ける その直後 自分の足元にとぐろを巻いた蛇がいるのが目に入った

「わ~っ!」思わず叫びながら1mくらい飛び下がった 

でも蛇など居ない そうだよ そんな訳ないじゃん まだ肌寒い3月の締め切った部屋 

きっとカーテンの影だわ もう一度閉めたカーテンを同じように勢いよく開けた 

波形の薄い影が翻る 全然違う 

頭の中でリプレイする とぐろを巻いた 薄いグレーの蛇 

いや違う蛇じゃない! ロープだ!! ドサリと足元に置かれたロープの束 

そこから伸びた先は.....数年前近くの山で縊死した男の人がいた その人だった? 

昨夜の事は夢ではなかったとお知えたかったの? 

でもね 見知らぬ私じゃなくあなたの家族の所に帰れば きっと喜んでくれただろうに...