10月13日火曜日 午前8時25分松山発広島行きのフェリーに乗った
岸壁に停泊していたのは船旅を楽しめる新しいタイプの船でラッキーだ
見晴らしの良い長い高架通路の階段を降りてチケット受付の係員を待つ
ふと振り返ると....後ろには誰も居ない どうやら徒歩で乗船するのは私一人のようだ
これなら料金が値上がりしているのも仕方ない
車両乗船の人が上がって来る前に船内を撮る 人が少ないので船内外を自由に撮れた
しまなみ海道という橋で本州と四国は高速道路で往復できるようになり その煽りを受け廃業した船舶会社もあった
コロナの影響で春から大人数の見込める観光バスを見なくなった
船舶会社の苦境はまだ続く
数ヶ月前の雨の土曜日 同じ時間のフェリー 徒歩で乗船したのは10人も満たなかった
その日は女性係員がやけに船内巡回を繰り返すのが不思議だった
下船後の消毒作業の為 客がどの席を使用したのかチェックしているのかと思った
だが ニュースにはならなかったがその数日前 荷物が残され一人下船する人が足りない 行方不明者が出た為だったのだ コロナ不況が暗い影を落とす
鉄鋼国内最大手の日本製鉄日新製鋼 ステンレス鋼などのトップメーカー高炉のある呉製鉄所を2023年9月末で閉鎖予定
呉市は関連企業を含め3000人に影響が出ると思われ対応に追われている
音戸の瀬戸 平清盛が開削した幅80mの狭い海峡で船はゆっくり進みます
「平家物語」の冒頭を思い浮かべる
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる者久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂には滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」
呉港の近くに 大和ミュージアムが見えます
広島ー松山 所要時間は2時間40分
300人乗りのフェリー 今なら混雑もなくノンビリ船旅が楽しめます