硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

カマキリに問われる

11月に入ったのに暖かな日曜日の午前中 

勝手口の横に動くもの有り 小振りのカマキリだ 

うん?何を抱えているの? まさか卵なんてあり得ないし...

よく見ると自分の大きなお腹だった 身体柔らかいんだね 

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大きなお腹を抱えているので驚いた

おっ!これは「スクープ映像」が撮れるぞ 卵を産むところを皆様に見て貰おう

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お尻の先を舐めているように見える

カマキリ母さんは身体のお手入れが済むと壁を登り始めた 

私のタブレットをにらみ返すように三角の頭が左右に傾くのがなんだか可愛いな

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カマキリには表情が感じられる


陽当たりを考えた寒さ対策なのか 人の手が届かない方が安全と思うのか高い所に産む事が多い 

「カマキリが高い所に卵を産むと積雪も多い」と言われているが 今までの経験上では私はあまり関係が無いように思う 

低い所に産んで積雪の多い年もあったから

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ゆっくりと壁を登る


じっと観察されていることに気付きこちらを警戒していたので 

しばらく離れて別の作業をして戻ると カマキリ母さんは忽然と姿を消していた 

あんなにノロノロとした動きで ものの3分で何処かに居なくなるなんてあり得ない!

上は物干しの屋根で行き止まり 横は見通しがきき隠れる所もない 床の上にも見当たらない 

大きなお腹を抱えて蜘蛛のような素早さで走った?トロい動作はフェイクだった?

いやいや むしろ臨月のお腹で飛んで逃げたとしか考えられない 

タブレットを近付けて撮りまくって「悪いことをしたなぁ...」

私は申し訳ない事をしたと後悔した 

カマキリ母さんは訳のわからない物を近付けられて命の危険を感じた事だろう 

更に命懸けの産卵現場まで追われたら我が子の命さえ危うくなる 

それが「女のお前にわからないのか?」そう問われた気がした 

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大きなお腹を抱えて強いカマキリ母さんは上へ上へ登る

結局 家の周りを探したが彼女の姿は何処にもなかった

きっとどこかで無事に卵を産んでくれてることを同じ母として心から願ったのだが

 

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拡大でピンぼけだけどカマキリ母さんだ

夕方、屋根裏部屋の窓の横に発見した 

動きが止まっているから産卵体勢に入ったのかも? 雨が降る前に終わればいいね

私が追い立てたとはいえ 貴方が今までの「最高位置産卵者」となる

積雪は関係ないはずだけど 大雪になったら皆様ごめんなさい