硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

共に手を合わせる

曇り空の早朝

薄暗い林の先に佇む祠に

たくさんのしきみがお供えして有るのが見えた

祠の周囲の落ち葉も掃いてある

地域の人がちゃんとお守りしてくれているのは

有難いこと

 

花立てからしきみを抜くと

違う植物が一本混じっていた

似ているから間違えたのかと思ったが

花立て全てに同じ様に

しきみと一緒にお供えしてある

その植物を調べてみると「日榊(ヒサカキ)」

 

この祠には御神体も仏像の類いも

安置されてはいないが

神仏習合」なのだろうか?

仏前にヒサカキをお供えする地域もあるので

判断が難しい

前回のお供えはしきみの他に

お米とお酒だったので

祠を訪れる人も同じ人ではないように思える

当番制にでもなっているのかな

 

この祠が壊れてしまっても

きっとお参りは続くだろう

訪れる人は 各々の思いで

静かに手を合わせる

 

どのような方々が お参りに来られているのか

私も思いを巡らせながら

山野草とお線香を お供えした