硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

ヘバーデン結節

昔弾いていた アコースティックギター

クローゼットから 引っ張り出して

去年の夏から 弾き始めた

 

金属弦を押さえる 左手の指先に

固いタコが 出来る頃には

手書きの歌本の 懐かしい曲を

楽しく歌えるように なっていた

 

しかし 何度も弾くうちに感じる違和感

「和音が濁っている」

 

違和感の正体は 弦を押さえる指先にあった

指先が 他の弦に触れたり

押さえが 中途半端だったり

音が綺麗に出ていない コード(和音)があった

 

昔は 感じたことがなかったが

左手の第一関節が 曲がりにくい

節くれだった 小指と人差し指の先は

明らかに 外側に曲がっているし

薬指の指先は きっちり曲がらない

 

6弦から1弦を ピックで上下に弾くストローク

「汚い音」が 耳について凹む

一本一本の弦を指で弾く アルペジオ

僅かな時間差で 指をずらして押さえ直せるので

綺麗に音が出せて 気分が良い

そんな凹凸の繰り返し

 

私がギターを再開したと 旧友に伝えたら

「私も時々弾いているけど、指が痛い。

ヘバーデンで苦しんでいます。」と 返事が来た

「ヘバーデン?」

 

「そんな難解なコード あったっけ?」

無知な私は 一瞬そう思った

直ぐに調べてみると

「ヘバーデン結節」という

原因不明の病気の名前だった

 

指の第一関節に 結節(コブ)ができ 

変形して曲がってしまう

腫れや痛みを 伴うこともある

中高年以降の女性に多いので 

ホルモンの変調や ストレスが原因とも

考えられている

 

私も 第一関節を触れば

両側に小さな突起が認められる指はあるが

幸いな事に痛みはない

 

年を取ると 誰でも

指が節くれだってくるものだと

思い込んでいたのだが

そうではないと 教わった

 

コードを きっちり押さえたくて

『ペットボトルを指先で持って力を入れる』

『グーパーを繰り返す』

そんなトレーニングをしていたのだが

過度に負担が掛かる作業は

避けた方がいいらしい

 

上達には 障害がつきものだが

好きだからこそ きっと乗り越えられる

 

あの頃 二人でよく演奏した『ふきのとう』

また一緒に大好きな [5月~May Song ]を 歌いたいな

リモートでもいいから