愛犬の散歩で山道を歩いていると気付く「白い花が多いな」
春から夏 緑の中の白色は確かに涼しげに見える
上▪野イチゴ 下▪ヒメウツギ(姫空木)
事実 自然界の花色で一番多いのは 白色系で33%
次いで黄色系28% 赤色系20% 青色紫色系17%と続く
白い花は フラボノイドという無色の色素が含まれていて
人には無色に見えるはずなのに 花びらの組織が小さな気泡を含んでいるので
光を反射して白く見える
花を求めて飛び回る昆虫は 紫外線を見ることができるので
人とは違う花色に 見えているようだ
花びらの色はどんな色でも 恋人を呼び寄せられるんだね
自らの力で移動が出来ない植物の 生き残りを賭けた静かな戦い
小さな花は鈴なりになったり 群生して 蜂や蝶達にアピールする
芳香で惹き付けるものもいる
肥料も無い 日当たりの悪い痩せた土地でも 花を咲かせる逞しい山野草
↑ヤブミョウガ(藪茗荷) ↑ミズキ(水木)
上▪ノイバラ(野茨) ╱ 下▪センニンソウ(仙人草)
本当は良くないことなのだが 庭に「山野草スペース」を設けた
勝手なマイルールに従って 選ぶのは
『毎年山で見掛ける希少種で無い ありふれたもの』
『道の端とか手入れのされてない荒れ地(個人所有の土地以外と推測される)に群生しているもの』
アマドコロ(甘野老) ╱ホタルブクロ(蛍袋) ╱ユキノシタ(雪の下) を 採取した
《ユキノシタは斑入りの葉が目立つが 小花は可憐で清楚》
時間の経過と共に成長した木が なだらかな斜面を急斜面に変える
厳しい環境に順応し へばり着くように根を張り 山の花木は美しい花を咲かせる
人に鑑賞して貰う為ではなく 種の繁栄の為
お天道様を求めて 上へ上へと伸びていく