硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

物干し場の13匹

庭で片付けをしていたら 物干し場近くでカマキリの子供を見つけた 

同じ卵から孵化したのだろう 近くにも同じ大きさ(2cm弱)の子がうろついている 

外壁塗装時に カマキリの卵は一掃されていた 

 

もしかしたらと 思い当たったのは

塗装前に剪定したツル薔薇の枝に カマキリの卵が産み付けられていた 

枝を取りまとめる時に 分からなくなっていたが 

ゴミ収集袋に放り込んだ中に 紛れていたようだ 

数えてみると ちょうど13匹

 

《荒い目の日除けシェード と 細かい目のシェード》

《立てて干していた風呂のフタ と 逆さまにした風呂椅子》

 

《風呂の排水口上部のすのこ と 綿ロープ》
 

《フラッシュ撮影で金色に輝く》

 

お互いニアミスしたり 自分より小さな甲虫に遭遇しても慌てて逃げる 

どうやら 更に小さなコバエサイズの昆虫でないと 食べられないようだ 

 

スマホを近付けると フリーズしたように動かなくなる子

慌てて逃げ隠れする子

 

その中で一匹だけが 他と違う動作を見せた

臆せず 私を威嚇する様に 鎌を胸の前で合わせ 体を左右に揺らす

その姿がまるでダンスをしているようで  めちゃ可愛いい

 

《決めポーズ》

 

同一の卵から孵化してDNA が同じでも 各々の個性を感じて面白いな 

 

翌日 カマキリの子供達は 物干し場周りで見掛けなくなっていた

唯一 庭のヘメロカリスという花に一匹だけ見つけた

花の中で蟻に遭遇し 相手を強敵と判断して急いで姿を消した 

 

その後 花の中は いつの間にか蟻の数が増えていた

蟻はどんな「緊急連絡網」を発するのか

獲物を見付けると あっという間に集まってくる

まだ羽根が使えない子カマキリにとって  瞬時の判断が生死を分ける

恐ろしい集団から逃げて正解だった

 

花は カマキリはもちろん それ以外の捕食者のエサ場としても格好の狩場だ

 

カマキリの子供達は このサバイバルに勝ち抜いて 成長しなければならない

自分を守れるのは自分だけ

 

夏本番を告げる蝉の声は まだ聞こえてこないが

熱い戦いは そこかしこで始まっている

 

《風呂フタ上の 〖私の推し♡〗》

 

鮭は産まれた川に戻って 産卵するけれど

カマキリ達も 産まれた所に戻って来たらいいな

 

《2021年10月19日撮影 彼らの母かも?》

 

たくましくなって 還っておいで

大きなお腹で 帰っておいで 

秋になったら また会おう