硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

没 !

「ネタが無い~ 何かないかなぁ」

私のブログ投稿は 週一ペースで 大抵週末にアップしている

書きたいものが まとまらなかったり 資料不足だったりで

筆が進まないまま 週末に近付くと ついぼやきが出てしまう

それを聞き付けた夫が 「これ記事にならん?」 

スマホを差し出す

 

「何 これ」

「ゴルフ場におったんよ~」

にわか特派員は 自慢げに見せる

 

「何でゴルフ場に山羊がおるん?」 

「知らん」

「もしかして希少種?」 

「知らん」

これを どう記事にしろと?

 

「...黒山羊もおらんかった?」 

「これ一頭やった」

「...手紙を読まずに、食べたりしよらんかった?」 

「するかー!!」

「没ー!」

 

しかし梅吉とは 季節的にぴったりな お名前だこと

ここは『梅吉の基地』とある

男前な山羊大佐に 敬礼! 

 

また ある週末

「ネタ切れ~ 書けない~」 頭を抱えていると

「これなんかどう?」 夫が性懲りもなく スマホを差し出す

 



 

「何 これ」

「ゴルフ場に猿がおってな~ 撮ったんよ」

距離があったから これが最大ズームだったと

オーバーアクションで 解説する

 

「ゴルフ場で何しよるん?」 

「知らん 山に住んどるんやろ」

「...これ毛皮着た婆さん ちゃうん?」 

「ちゃうわー 猿やが」

「遠目過ぎて面白くないわー」 

「こんなんもあるで」

画面をスライドする

 




全然 変わらん 猿の数が増えただけやん

 

「他に 犬と雉はおらんかった?」 

「おるか!」

 

「いきなり立ち上がってスイングして~ ナイスショット~とか なかった?」

.「...プロゴルファーちゃうで」

※「プロゴルファー猿」という人気漫画があった

 

「没ー!」

 

写真から物語を紡ぎだすには 想像だけでは足りない

背景にある事実や因果も 必要となる

「写真はな『撮りたい!』って 心が動いたときに撮るもんよ」

 

講釈を垂れる私の目の前に

ポンコツ特派員がスマホを突き出す

「これ ええやろ?」

 

 

恐ろしい程の予想外の 時季外れの 期待外れ

蛙の面になんとやら...人の話を聞けよ

「没ー!!」

※特派員提供 過去の没記事をまとめてみました