硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

いきなり バトンタッチ !

こんなにも呆気なく 別れの日が来るなんて 

長きに亘り 苦楽を共にし 私に寄り添ってくれた君に 突然の別れを告げた

私は神を呪い 残酷な運命を恨むだろう 

いや 神は呪うまい 全ては私の責任 呪うべきはこの私なのだ 

 

忘れもしない10月最後の水曜日 何年ぶりか 電車に乗るため 私は初めて使う駅に足を運んだ 

平日のお昼どき 小さなプラットホームに 他の乗客の姿は無い 

ベンチに座ったものの 電車の到着までは あと15分 

駅前の道路を挟んだ反対側に 畑一面色とりどりのコスモスが 咲き乱れていた 

 

「ブログに載せられるかも」 3枚の写真を撮った直後だった 

私は誤って 君をホームのコンクリートの床に落としてしまった 

「大丈夫」 確かにあの時の君は ケガなどしていなかった 

 

異変が起きたのは翌朝 君の顔に 小さな傷があるのに気が付いた 

「まさか...」嫌な予感は的中し 傷は時間と共に広がりつつあった 

いずれは君の顔から 何も読み取れなくなる日が来るだろう 

 

そうなる前にと あっさり代わりを用意した私を 軽蔑してくれ 

「重責を担っていた君を解放する為」というのも ただの自己弁護 

そう 私は君を壊して棄てたのだ 

 

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愛着の有るものを手放すのは辛い 自分の手元に長く置いていたものは なおの事 

 

代わりに名乗りをあげたのは 夫の使っていた 通信機能が失われたスマホ 

今年の春 楽天に変えた時にスマホ(楽天では使えない機種)を譲り受けていたのだ 

 

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譲り受けたスマホを 私は専らカメラとして使用した

 

今までは 機動力にかけるタブレットに代わり 出先では『ガラケー君』が撮影協力

その後 使う画像だけを タブレットに送信して ブログ記事に使っていた

 

送信不可の『スマホ君』では 同じ手は使えない

「SD カード」をタブレットと入れ換えるのが面倒で

「ブログに使えるかも?写真」を ひたすら撮り貯めるだけの半年間だった

 

そして昨日  ついに「docomoショップ」で引き継ぎを済ませる事となった

 

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たくさんの機能を備えた『スマホ君』に 相棒の座を譲った『ガラケー君』 

お節介な情報も選択も提示しない君が 私には心地良かったよ 長い間ありがとう  

 

今彼は 私のお気に入りの曲を Bluetoothを通して

家の中や車の運転中にガンガン届ける「音楽担当」として

 元気に頑張ってくれている 

 

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