うちの玄関横には「ケヤキ」の木がある
家の設計士さんが 玄関前もデザインしてこの木を植えた
やがてその木は 二階の屋根まで枝を伸ばす程成長した
去年の秋 まだ落葉しない時期に「枝を切るぞ」と夫が言うのを背中で聞いて 私は出勤した
帰宅して愕然とした 「枝を切る」どころか「木を切っていた」のだ
確かにケヤキの落ち葉には手を焼いた
近所に飛んで行くし 掃いても掃いても綺麗にならない
それでも 夏には大きな木陰を作り 蝉や山鳩を呼んだ
家と家族と一緒に成長した ケヤキの木
玄関前は急に見通しと風通しが良くなった
「思いきって切りましたねぇ」近所の人も驚いた
私は時々 ケヤキを撫でながら「ごめんね」と声をかけていた
肥料をやったり水をかけたり 世話をしながら冬を越し 春になった
先日 枯れたような大木に 小さな芽が出ているのを見つけた
「やったぁー」見えない土の中 根さえ枯れなければ 大丈夫なんだ
幸い新芽は 根元50センチから分かれたケヤキの両方にある
高さ190センチと短くなったが これからどんな風に枝を伸ばして成長するのか楽しみだ
「ケヤキ頑張れ! 」また 一緒に暮らして行こう