毎週末 チーと一緒の祠参り
早朝の5時半は 懐中電灯が必要になった
10月初旬 見掛けた秋の花が
姿を消している
色を失い
枯れたように 種を付けるものも
11月迄咲き続ける 晩秋の花が
野に残り
私は お供え用の花を探す
暗闇に浮かぶのは
ノコンギクとヤクシソウ
どちらもキク科だから 花持ちが良い
林の中の祠には
四季の移ろいが 分かりやすい
慎ましい山野草が 相応しい
祠の花立ての 後ろに積もった
落ち葉を 掻き出そうとしたら
指先に柔らかいものが 触れて
動いた
「わっ!?」
掴んだ葉っぱと一緒に 放り投げると
見たこともない 緑色の芋虫だった
やれやれ 毛虫でなくて良かった
「モモスズメガ」の幼虫で
背中に 綺麗なピンク色が広がるのは
サナギになる 前兆らしい
花立て周辺は 土が固いので
檜の根元に 移動してもらった
上手く 越冬出来たらいいな
昆虫は 冬支度始めているのに
銀杏も楓も 紅葉が進んでいない
この辺りは まだ名残惜しげに
秋が居座っている