硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

憐れに思うなかれ

花の命は短いが

昆虫の命も 儚く短い

 

命繋ぐ為に 動き回る姿を見かけた盛夏

日が短くなるにつれ 消えていく

 

蝶の寿命は2週間

風雨に打たれて傷んだ羽根で

どこまで飛んでも

独りぼっち

『近付くと飛んで逃げた』

 

足元で動いている昆虫

「これは 何だろう?」

見たことは有るのに

見たことがない

黄色いモフモフのビスチェは「クマバチ」の特徴

ようやく 事の深刻さに気づいた

羽根が根元から 千切れていたのだ

どうしてこんな事になったのだろう

想像も出来ない

 

木の幹に停まらせたが

蟻に見付かる方が早いか

それとも 餓死する方か

 

『既に事切れていた蝶』

 

昆虫には「死期を悟る」ことも

「孤独」を感じることも

無いのだろう

 

 

ただ 「本能」だけで 生涯を終える

憐れに思うなかれ

この神秘なる者