硝子の瞳と猫と

心温まる事 癒してくれるもの 綴っていきたいな

晩秋

週末のチー散歩は 朝が早い

往く道々で 祠参りの供え花を捜す

華やかな花達は ひっそりと

舞台から退いていき

今は「シロヨメナ」が

フィナーレを飾っている

 

往きは 月の光 

チーが時々立ち止まり 後ろを振り返る

私は『嫌だなぁ』と 思いながら

懐中電灯で周囲を照らし

「何も無いよ」と 言って先を促す

それ気味が悪いから やめてくれ

 

帰りは 暁の光

鳥の声も聞こえて 足取りは軽い

チーの好きな栗や松ぼっくりが 見つけやすい

大部分は猪に食べられている

その日は 山の上からずっと

キセキレイ」が 目の前を行く

波のような低空飛行で

5m位の距離を保ち

私達を先導する

此方が立ち止まると

右に行ったり 左に行ったり

チョコマカ動き回る

「もしかして 高く飛べなくなったのかな?」

そう思う程 チーとの追いかけっこは続き

ようやく 中腹辺りで終了

キセキレイ」は 道から杉林の谷へと

消えて行った


長く居座った夏のせいで

遠慮がちに 秋が忍び来る

 

まだ霜は降らないが もう「霜月」

秋が短くなった

 

今宵は「十三夜」

秋をしみじみ愛でるに

相応しい夜

私のスマホでは満月になる